Midori Nishiura
THE SPACE
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平成27年度 安全保障国際シンポジウム(防衛研究所)

2015年12月10日

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今年のテーマは、「宇宙安全保障-諸外国の動向と日本の取り組み-」です。ホテル椿山荘にて、国内外からの錚々たる論客たちが招聘され、講演やパネルディスカッションが行われました。

私は、JAXA時代から、宇宙界における様々な問題課題を研究し、内外他方面のキーパースンズと連携しながらよりよい方向性を模索し続けていますが、今回、京都大学の山川先生にお誘いいただき、たいへん有意義な勉強の機会を得ることができました。山川先生は、当HP内「宇宙の窓から」に人気コーナーをお持ちでです。

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開会の挨拶は、防衛研究所所長の鈴木 良之氏からはじまり、続いて、防衛研究所研究幹事の坂口 賀朗氏からは、このシンポジウムの趣旨説明がありました。オープンに際し、会場に集った参加者の方々と関係者一同にむけて、防衛大臣政務官兼内閣府大臣政務官の、藤丸 敏先生より、力強くも、心温まる祝辞が述べられました。(写真は藤丸政務官)

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「諸外国による宇宙安保利用」と題した第1セッションがスタート! 
論客は、ピ-ター・ヘイズ米国ジョージ・ワシントン大学教授、ジャン=ダニエル・テステ仏国統合宇宙コマンド司令官、グザヴィエ・パスコ仏国戦略研究財団上級研究員、辻野 照久 科学技術振興機構特任フェロー、そして司会者も兼務されたのが、この素晴らしいシンポジウムの企画立案者で防衛研究所政策研究部長の橋本 靖明氏です。

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第2セッション「宇宙利用上の脅威と諸外国の対応」は、ウイーン国際会議をはじめ、様々なシンポジウムやイベントでもご一緒してきた、元国連宇宙空間平和利用委員会議長の堀川 康JAXA技術参与が司会をつとめました。スピーカーは、ブライアン・ウィーデン米国セキュアワールド財団技術アドバイザー、グザヴィエ・パスコ仏国戦略研究財団上級研究員と、慶応義塾大学教授で宇宙政策委員会委員の青木 節子先生です。

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青木先生は、しっかりとした分析をわかりやすく解説、とても参考になる発表でした。。

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第3セッション「宇宙安全保障に関する国際協力」では、山川 宏先生が司会。
ジョン・シェルドン米国アトランティックカウンシル上級研究員と、東京大学教授で宇宙政策委員会委員、同安全保障部会会長の、中須賀 真一先生です。くったくのない有益な発表が各先生方からあり、山川先生が、広がりを持たせる質問等で、盛り上げました。

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閉会の挨拶の前に、橋本 靖明政策研究部長より議論のまとめがありました。そして、防衛研究所副所長の大西 裕文少将から、閉会に際して挨拶がありました。

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登壇者関係者全員集合写真。表情で解ると思いますが、みなさん、楽しそう、笑顔です。このシンポジウムが、私にとっても参加してよかったと思えたのは、良い雰囲気の中で楽しく学べたということです。スピーカー、司会者たちのコミュニケーション術の高さと、企画立案に携わった方々の柔軟な発想と枠にはまらない企画力の賜です。BRAVO!

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終了後、懇親会での記念写真2枚。お馴染みの顔ぶれと、下左は、工学博士で防衛装備庁長官の、渡辺 秀明氏、このHPでは初登場です。下写真右端に写っているのは、シェルドン先生。

歴史を取り入れた私の国際関係の講義でも、防衛研究所の大事な役割などについて、改めて紹介していきます。

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