Midori Nishiura
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春夏秋冬
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「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」Bunkamuraザ・ミュージアム必見!

2015年12月26日

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この貴重な65点ものコレクションを一同に鑑賞できるチャンスです。過日、オープニング内覧会に招かれ行ってきました。リバプールは、ビートルズでも有名ですが、イギリスでは産業革命発祥の地としても歴史を刻む都市です。19世紀、大英帝国の栄光栄華最中ならではの独特な優美さ、神秘性を感じ取れる素晴らしい展覧会。
ぜひ、お見逃しなく。強くお勧めします!(3月6日まで)

nishimura
開催にあたり御挨拶をされる、東急文化村・代表取締役副会長 兼 社長の西村友伸氏。展覧会の魅力をステキに語られました。

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中日新聞社(東京新聞)事業担当取締役の鷲見(すみ)卓氏からも、主催者として御挨拶がありました。この展覧会開催に際し、最大限の総力を注いだことが理解できるポジティブなお話しでした。

fleming
リバプール国立美術館のデイヴィッド・フレミング館長からも、これだけの作品が一同に海外に出たのは初めてのことで貴重、そして時代や画家たちにまつわる特徴などのお話しをじっくりとされました。会場にいらした美しい奥様、アリスンさんのこともスピーチの中で触れ、どれほど来日をエンジョイしているか、大好きな国と、謝意も述べられました。

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最後に真打登場。ザ・ミュージアム プロデューサーの、木島 俊介先生からは、いくつかの作品を例に挙げながら、その世界に引き込まれるようなロマン溢れるお話しを情熱的に語ってくださいました。ずーっと聞いていたかったほどです。木島先生は、共立女子大学文芸学部の名誉教授でもいっらしゃると後で判り、講義を受ける学生たちが羨ましい!と、思いました。

Pelagia
A Summer Night
大好きな作品は数あれど、その中から「これは、本物を観に行かなければ!」と、誘発される期待をこめて、2点だけ、お気に入りを紹介します。
上は、アーサー・ハッカー画伯の「ペラジアとフィラモン」。キングスレイの歴史小説を元に描かれたこの作品は、19世紀後半、発表当時、たいへんな人気だったそうですが、当時の英国社会を思うと、人々の抑圧された価値観からほど遠い、解き放たれた、死ゆえの自由、一種のあこがれの世界をこの作品に見出していたのではとも、思えてなりません。しかし、美しいペラジアを、”お肉!”、みたいに見つめるハゲタカの群れ、迫力満点です。

下の作品は、アルバート・ジョゼフ・ムーア画伯の「夏の夜」。こちらも、発表当時は19世紀後半ですが、男性の目を一切意識せずに、女性同士、伸び伸びと自由に過ごしている様子が好きです。スヤスヤ・・・横たわる女性、ホント、気持ちよさそうに眠っています。

なんだか、二度三度と、展覧会に足を運びたくなりました!

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