Midori Nishiura
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「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」三井記念美術館 内覧会に行ってきました。

2016年7月6日

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ヨーロッパ名窯 美麗革命!という、リード見出しがピッタリな素晴らしい特別展に魅了され、贅沢な時間を過ごしてきました。
アール・ヌーヴォーとは、日本語に直訳すると、新しい芸術という意味ですが、時は、欧米19世紀末から20世紀初頭にかけて台頭した建築、工芸やアート全般(例えばロートレック)にわたり、優雅な雰囲気を醸し出す流れるような曲線をふんだんに使った装飾主義とでも言いましょうか、そうした女性美に置き換えると、ある一種、人間離れした最後の淑女像、女神像を称賛する時代だったと思います。
主な特徴としては、美しく優美なフォルム、東洋美の影響を受け、特に、ジャポニズムといわれた日本の絵図などが多く用いられました。
音楽では、オペレッタ「メリー・ウイドウ」や、「こうもり」のストーリー、舞台装置を思い浮かべていただくと、より一層、理解が深まり、楽しいと思います。レハール、サティ、ヨハン・シュトラウス、ドビューッシーなどが、時代を代表する作曲家でした。
ここでは、岐阜県現代陶芸美術館ならびに、塩川コレクションなど、見応えのある作品が一同に鑑賞できます。必見!雑事を忘れて、レディーが真の意味で礼賛された時代にタイムスリップし、優雅な気分に酔いしれてください。お薦めします。8月31日まで。http://www.mitsui-museum.jp

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魯山人展でもそうでしたが、大事なことを難しくなく、心に染みるように温かくお話しくださる清水眞澄館長。聞き入りました。

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アール・ヌーヴォー装飾磁器のコレクター、塩川コレクション所蔵者としても有名な、塩川 博義先生(日本大学教授)からも、コレクターとして、お話しがありました。7月23日(土)14時からは、「北欧のアール・ヌーヴォー装飾磁器」と題した塩川先生のご講演が美術館内のレクチャールームであります。こちらも注目です。

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今回は、展示作品から御紹介せずに、こちらのリモージュのドュミ・タッスを載せました。1910年~頃のもので、愛らしい矢車草(コーンフラワー)が描かれています。なんとも可憐で、一目惚れして購入しました。生地は極薄、軽いです。故ダイアナ妃の帽子デザイナーとしても名を馳せた、フィリップ・ソマヴィルにデザインしてもらった帽子にも、矢車草が全面に施されているのですが、私はこのブルーが大好きです。

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