Midori Nishiura
ALL SEASONS
春夏秋冬
frame

ロマンチック美術館 パリの小さなミュゼ訪問

2014年10月12日

IMG_3969

1830年に建造されたモンマルトルの丘に建つパビリオンです。18~9世紀に活躍したオランダ生まれの画家、アリー・シェファーのアトリエ兼住まいが、時を経て、現在、ロマンティシズムの拠点、美術館となりました。
当時のフランス王、ルイ=フィリップ一世をパトロンに持ち、王族ご一家とも親交があったシェファーと娘は、ここでサロンを開催、多くの芸術家たちが集まりました。近所に住んでいたジョルジュ・サンドとショパンは常連、他にも、ドラクロワ、リスト、ロッシーニ、グノー、世紀が移ってディッキンズまでがシェファーのサロンで自由に語り合ったのです。

IMG_3986
ショパンと熱愛関係にあったジョルジュ・サンクは、美貌と男勝りな性格を両方持ち合わせた行動力ある魅力の持ち主。多くの男性たちがあこがれた存在でした。中央の壁にかかる肖像画は彼女ですが、左下のスタンドに立ててある肖像画は彼女の父親です。敗戦経験なし、勝利しか知らない飛びぬけて強い将軍だったそう。なんと、戦場で戦っているとき以外はあらゆる女性たちとロマンスな関係を結んでいたそうで、350人くらいの実子がいたとか。
まるで、オペラのドン・ジョヴァンニさながら・・・娘のジョルジュ・サンドも当時の女性としてはかなり好色でエネルギーが有り余っていたそうなので、父親譲りということでしょうか(笑)。
IMG_4003
当時は、愛しい人の毛髪を、ペンダントロケットやブローチに入れて身に着けていました。いくらなんでも、そこまでするのは気持ち悪い!と思ったのですが、そういう私も天国に先に行った愛犬の毛を大事にコフレに入れていました(笑)。
Romantic-Museum-Paris
美術館の外で、私の母校、英国王立音楽院関係者と記念撮影。
IMG_4055
その夜、パリの夜景を一望できるプライベート空間で、ロマンティック ディナーを某氏がセッティングしてくれました。毎時間、キラキラ点滅するエッフェル塔の光の芸術も堪能・・・。

frame
shadow